おはようございます。
自己肯定感を高める専門家
メンタルコーチ 大津真美です。
今日は、精神科のドクターから学んだことをシェアさせて頂きます。
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私は、大学卒業後、精神科病院で心理士の業務をさせていただきました。
心理カウンセリング、心理検査、グループカウンセリング。
経験不足もあり、重度の慢性患者さんのお役には、ほとんど立てませんでした。
そんな時、ドクターからこう言い放たれたのです。
「この人たちは、脳の病気なの。
カウンセリングしたって幻聴や妄想が無くなることはないの。
だから、心理士がいる意味は無い。」と!
ショックでした。
確かに私は未熟で何も出来なかったけど、
病気が治ることはないかもしれないけど、
でも、心を無視することはできないはず。
心理士として無力な自分が、悔しくて悔しくて、でも何も言い返せませんでした。
そこで、私は、すぐに、もう一つの担当である精神科集中治療室のドクターのところへ行って、この想いをぶつけてみました。
そのドクターは、患者さんとのカウンセリングの時間をたくさんとるドクターで、
自分の担当の患者さんには、音楽療法などもされているちょっと変わったドクターだったんです。
彼は、こうおっしゃいました。
「確かに、この方たちは、脳の疾患だから幻聴や妄想が無くなることはないよ。
だから薬も必要。
だけど、何十年もちゃんとその人の存在を受け止めてあげてるとね、『
『死ね』とか『殺すぞ』って言う幻聴が、もっと優しい言葉に変わってくるんだよ。
だから、カウンセリングが無意味なことは絶対ない」と。
この言葉が、今の私の仕事を支えてくれています。
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