本当の自分を知ろう

セルフラブ, 自信

 

私たちの意識が現実を作っている?!

 

今、科学者の人たちでさえ、意識が現実を創っていると言い始めています。それは、物質の最小単位である素粒子 が、そこに存在するかどうかの確率の波であり、その存在 を確定するとき、どうしても観測者の「意識」が影響を与 えてしまう。という真実に基づいて推測されたものです。

 また、多くの人たちが、意識した現実を生きているとい う経験的事実に基づいて推測されていることでもありま す。

もし、私たちの意識が、今、この目の前の現実を創っているのだとするなら、私たちはもっと自分の意識について知るべきです。

私たちは、現実世界で起こる出来事や置かれている状況、かけられた言葉に一喜一憂し、元気をもらったり、落ち込んだり、傷ついたりしながら生きています。

ある時点まで私は、現実に起こる出来事は、自分にはどうすることもできなくて、幸せかどうかは、周りの環境に恵まれているかどうか、たくさんのものを持っているかどうか、お金をたくさん持っているかどうか・・・自分の外の要因によって決まるものだと思っていました。

 そう信じていたのはもう随分前のことですが、その頃の私は、大好きな人と付き合えたら幸せになれると思ってい たし、いい大学に行っていい仕事に就けば幸せになれると思っていたし、お金持ちになったらきっと幸せになれるだ ろうと思っていたし、結婚したら幸せになれるだろうと思っていました。

 逆に言うとそうならなければ、幸せではないと信じてい たのです。

でも、大好きな人からは、振られてばかりだし、大学に入ったけれど、なりたかった教員にはなれず、たまたま就職できた精神科病院では、鬱になりかけました。大卒なのに初任給は、手取りで12万円を切っていて、お金持ちとは程遠く、結婚どころか彼氏もできず、できてもすぐに振られてしまう始末です。自信なんて、無くなりますよ ね・・・。

 望んでいるのに、現実はちっともその望みに応えてくれませんでした。あの頃の私は、意識が現実を創るというこ とを知りもしませんでしたが、きっと知っていても信じら れなかったと思います。あまりに、理想と現実がかけ離れ すぎていて・・・。

 でも、やっぱり、意識が現実を創るのです。私たちは、 たくさんの願望を持っていいて、それを自覚しています が、実は、私たちの意識というのは、結構根深く、自覚していない意識もあるのです。

あの頃の私は、幸せになることを願っていましたが、自 覚していない無意識の領域には、「私なんかが幸せになれ るはずがない」とか、「どうせお金には恵まれない」とか、「どうせお金があっても人は幸せになれない」とか、 それはそれは、たくさんの思い込みが眠っていてそれを信じていたのです。自覚していなかったけど・・・。

 その思い込みは、生まれてこれまでの間に、両親や学校や社会の常識や自分の体験やそれに対する自分自身への評 価、他人からの評価で、大切に大切に(笑)育ててきたも のでした。現実はただ、それを映し出してくれているだけ だったのです。

全てがうまくいかなかったあの頃、私は事あるごとに、 自分を責めていました。ちょうど精神科病院に勤め始めて 半年が経った頃から、患者さんの中の闇が、自分の中にも あるということに気づいてしまったからです。これまで蓋 をしていた自分の闇と向き合うことになった私は、最初そ の闇を全て否定しました。こんな自分はダメだと。まる で、その闇が自分の全てであるかのように、自分の全てを 責めて否定してしまったのです。

自分を責めると、人というのは他人にも責められている ような気持ちになるものです。それで、ただ注意された り、アドバイスをいただいただけなのに、責められてると感じて、いじめられているような気持ちになりました。

合によっては実際にひどいことを言う人を作り上げてしまうこともありました。実際に私は、その現実を作り出して しまったのです。

ちょうどその頃、病院のミーディングで新米心理士の私は、病棟の医師から、「この人たちは、脳の病気だから、 心理士なんている意味がない」と他の職員の前で言われてしまったのです。

なんてこと言う医者なんだ!と怒り狂いましたが、でも、今思えば、私が一番自分なんて役に立たないって思っていたのです。ここにいる意味がないって思っていたのです。患者さんが良くなることは無いって、信じてしまっていたのです。多分、私が一番自分の無力さを信じていたのです。そして、そんな自分を責めていたんですね。それ で、その意識がすべて現実に映し出されたというわけで す。

 もちろん、その頃の私は、そんなこと知りもせず、酷い ことを言われた!!と傷つき、こんなことを言うドクター がいる!なんてドクターだ!おかしいよね!!私、正しいよね。ひどいこと言われたよね!!!っと言って、自分の正当性を周りの人に確認しまくりました。そう、それは、 その頃の私にとっては自分を守るために大切な行動でし た。

 でも今考えると、この出来事をまた違うように捉えている自分がいるのです。今は、そのドクターも自分の無力さ を感じていたのかもしれないな・・・と思えるのです。あの言葉は、ドクターが自分自身に向けた言葉だったのでは ないかと・・・。きっと、意識の深いところで、お互いの 無力感が反応しあってしまったのではないかと思うので す。それで、彼は、私に自分を投影して、責めたのかもしれないなと・・・。

私たちは、こういうやり取りを実はいたるところでやっ ています。無意識の領域で自分を責めていたり、自分を嫌っていたり、自分を認めていなかったり、自分を愛していなかったりすると、それを現実世界に映し出し、目の前の 人に投影するのです。職場だけでなく、友人、パートナ ー、子ども、親、親戚、地域やPTAなどの小さなコミュニ ティで・・・。それで、いつも自分を不幸な環境の中にお いてしまうことがよくあります。

 全てそうだと、言い切ることはできませんが、でも、 「これは私の中の何かを映している。」ということを頭の片隅に少しでも置いておくと、状況を見て、自分の無意識の領域にどんな信念があるのか、どんな思い込みがあって、それをどう扱っているのかを確認できます。そして、 その信念や思い込みを責めるのではなく、認め受け入れてあげることができます。

「そっか、私自分のことを責めていたのか」「そっか、 私自分のことを嫌っていたのか」「そっか、私自分のこと を愛してあげていなかったのか」「そっか私自分のことを 無力だと思っていたのか」と・・・。そのことに気づいて、自分を大切にすること、自分を許してあげることに専念すると現実が反応して、環境が変わるのです。本当に相 手の態度が変わったりします。

 私が、自分の闇を責めてしまい鬱になりかけたとき、そ んな私を救ってくれたのは、親友だった同期の心理士でし た。自分の闇を責める私を、ただひたすら、「まみちゃ ん、いいんよ、それで」と言い続けてくれたのです。

やがて私は、「いいのか、これで」と自分を許し、受け入れられるようになりました。そうやって、自分で自分を 許し、受け入れたら、例のドクターが優しくなったので す! びっくりしました。

おそらく元々優しい方だったのでしょうが、よく話を聞 いてくださるようになり、認めてくださるようになりまし た。おまけに、最後には、私に悩みを打ち明けてくださる ようになったのです!!そのドクターは、やっぱり、精神科医としての無力さを感じていて、結局数年後、病院を辞 めて、ご実家の病院へ移られたといいます。

 私は、こんな風に意識が現実を創るという現場を何度も、お客様に見せていただきましたし、私も体験してきました。起こった出来事や、目の前の現実について、どちらが正しくて、どちらが間違っている!あっちが悪い!こっちが 悪い!と自分を正当化したり、相手を裁くことにエネルギ ーを使うよりも、自分の中の意識に注目し、そこにあるも のを許してあげたり、自分の本当の気持ちをわかってあげて、やりたいことをやらせてあげるだけで、意識が変わ り、現実も変わってしまうのです。

また、私たちの意識は、私たちの体にも影響を与えます。よく病は気からと言いますが、私たちは、自分をいくらでも病気にしてしまうことができます。

 モデルのミランガ・カーや歌手のレディ・ガガなど著名 人のメンターとして知られるアメリカの医学博士ディーパ ック・チョプラ博士は、自身の研究所でこんな研究をした そうです。

 研究者自身の血液を採取し、その中から白血球を取り出 し、電極に繋ぎます。白血球というと免疫細胞で、私たち の体が傷ついた時に、外部から侵入してきたウイルスや細菌と戦って体を守る働きをする細胞です。

その細胞を体の外に取り出しても反応するのかどうか。 という実験だったそうです。物質の最小単位である素粒子 は、同じ性質・情報を持つもの同士なら、物理的に離れて いても反応し合うということがわかっているのですが、そ れが細胞レベルでも成り立つのか・・・という実験でし た。

 

 結果は、驚くべき内容でした・・・。

 

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 体の外に出た細胞ですので、物理的なやりとりができない状況の中、実際に自分を傷つけてもおらず、ただ「傷つ けること」を意識しただけでも、細胞が反応したというのです!

ということは、私たちの体は、実際傷つけなくても、 「傷つける」意識に反応するということですよね。もし、 自分を責め続け自分への攻撃を続けたら、免疫機能が自分 を守るために反撃してしまい、結果的に自分の体を痛めつける・・・というのも起こりえます。

意識が現実世界や体にこれだけ影響を与えるのであれば、私たちは、もう少し、自分自身の意識について知っておかないと、自分が映し出した現実に苦しめられることに なりますし、自分の体を知らないうちに痛めつけてしまうことになります。

そこで、次は、私たちの意識について、簡単にお話しさ せていただきます。

 

次のページ→私たちの意識の仕組み

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