天国からの手紙〜プロローグ〜

「やっと、思い出した・・・。」

 私はずっと思い出せずにいたミッションをようやく思い出し、そのミッションに取り掛かるため、やっとノートパソコンを開いた。すべてを思い出すのに、十年もかかってしまった。私が生まれてきたのはこのためだったのに、随分長く眠り過ぎてしまったようだ。この十年、断片的に思い出される体験を私はただただ切り貼りしながら書き留めるしかなかった。今やっと、すべてを思い出し、断片的だった体験が全て繋がった。思い起こせば、これまでの全ての体験と学びがこの役目を果たすためのものだった。大学で心理学を学んだこと、経験も資格もないのに、大学卒業とともに精神科の病院に心理士として採用になったこと、そこで精神的な挫折を味わったこと、それを機に癒しの道へ進んだこと、たくさんの導きによってスピリチュアルな師と出会ったこと、全てが必要な準備だった。そして、あの日を迎えた・・・。母が突然逝ってしまったあの日から、私の中の記憶が蘇り始め、十年かけて全てを思い出したのだ。

 この世の過去も未来も、すべてを超えたところに真の理がある。何が過去で何が未来か・・・。そこでは全く関係がなく意味を持たない。真理は時空を超えた永遠の「今この瞬間」の中にあり、そこには愛以外の何も存在しないからだ。だけど、私たちはそれをすっかり忘れている。

 これから書き綴るのは、過去も未来も超えたところで体験した私の記憶。そこで私は、レイというガイドだった。ある時、突然亡くなった女の人を迎えに行った。亡くなった人を天国まで案内するのが私の仕事だったのだ。ここにその記憶の全てを書き綴る。きっと、これは天国からの手紙になるだろう。この物語は、命が永遠へと還っていく旅の記録。死にゆく人にも残された人にも読んでほしい、愛の物語である。

 

▶︎第一章 人生の終わり:1.お迎えの仕事

ホリスティック・ライフコーチ 大津真美

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